大好きだったのに、伝えられなかった想い

最後まで告白できなかった苦い思い出

学生の時、大好きな人がいました。 その人とは席が隣同士で気がついたら仲良くなっていました。
顔はかっこいいとはいえませんが、優しくて穏やかで・・同級生からも年上の方からも人気がありました。 はじめはただの友達で学校で話をするだけでした。

 


それがだんだん2人で遊ぶようになり、私の家や彼の家にも遊びに行くようになっていました。
部屋に2人きり、だけど何もありません。
ただテレビを観ている、本を読んでいる、話をしている・・それだけです。
時には泊まっていくこともありました。

 


でも、本当に何もないんです。
いつも彼が言っていました・・「お前って親友みたいだよ」と。
私自身もそう思っていたし、ずっとそういう関係が続くのだと思っていました。
そんな日が3カ月ほど続いたある日、きっかけは特にありません。
気がつくと彼の事が好きになっていました。

 


一緒にいることがとても幸せで、それだけで嬉しくてだけど何だか切なくて。
だけどそれまで友達だから一緒にいられること、私が気持ちを伝えてしまったら一緒にいられなくなってしまうかもしれなないこと・・それを考えたら気持ちを打ち明けることはできませんでした。

そんなモヤモヤな気持ちが続いたある日、彼から電話がありました。

 


何だか様子がおかしいのです。
もしかして・・?とほんの少し期待をしてしまった私。その時彼から言われた言葉は
「○○さんの事が好きなんだよ・・」私の親友の名前でした。
時間が止まるってこんなことなんだろうなと思います。
頭の中が真っ白になりながらも私の口から出た言葉「そうなんだ・・私から言ってあげようか?」です。
自分でも何を言ってるんだろうって思いました。

 


でもその言葉しか出てこなかったのです。
彼との電話を切り、親友へ電話をかけました。
「○○が好きって言ってるよ・・どうする?」親友からは好きな人の話は聞いたことがなかったのでどうなるかは全くわかりません。
心のどこかでうまくいかないで欲しいと願っている自分がいました・・それが・・
親友が電話越しに泣いているのがわかりました。
「実はわたしも好きだったの・・」と。


悲しいというか、苦しいというか、馬鹿みたいというか・・・
「よかったね、彼が待ってるから電話してあげて」とやっと出た言葉でした。

あの後、彼からすぐに電話があり「お前のおかげだよ、ありがとう。お前ってやっぱり親友だよな」なんて言われましたけど親友ってなんだよ・・って感じです。

 


私の気持ちはあれから30年近く経った今も誰にも伝えていません。
もし何らかの形で伝えることが出来ていたら・・と少しだけ後悔しています。
そんな出来事もあって、男女の友情なんて絶対ありえないと思うようになりました。